プロ探偵が伝授する、間隔と感覚の“カン”違い!?
探偵会社へのご相談やご依頼で最も多いのが、浮気や不倫に関する証拠収集の調査です。
浮気調査の場合、現場では調査対象者を尾行(追尾)して証拠収集(撮影)をする方法がほとんどであり、当然、現場の探偵には尾行能力が求められます。
新人探偵や探偵講義の場などで、対象者との距離感を聞かれることが多々あります。
調査対象者を尾行する際の距離感とは?
そもそも、距離感の意味を辞書では「対象までの距離を正しく把握する感覚」としています。
調査現場においても、全くその通りなのです!
しかしながら、新人探偵などは、その距離感を間隔として数値化しようとしてしまいがちです。
探偵学校の講義では、調査対象者から何メートルとか、交差点を目安に何本目などと表現する事もありますが、実践においてはその数値基準は邪魔になります。
尾行調査で最も重要なのはタイミング!
その場の空気を読んだり、雰囲気を察するといった感覚的なモノが重要で、調査現場では、それが“すべて”と言っても過言ではありません。
ケースバイケースのタイミングを数値に置き換えようとすると、近寄りすぎて対象者に発覚されるか、距離を開け過ぎて見失う…、もしくは一瞬の映像を撮り損なったりします。
例えば、尾行する対象者が明らかにラブホテルを目指している場合…
ホテルの立地や地域環境によっても異なりますが、ホテル棟の脇に駐車場があったなら、車を駐車してから歩いていくというタイムラグが生じるため、調査員は、間を置いて撮影のタイミングを計るのです。
どんな場面においても一瞬の証拠映像を撮影するには、タイミングを見計って追尾する距離感覚を養う。
未来予想を怠ると、対象者にも気付かれ、その後の調査も不能となってしまいます。
間隔ではなく感覚と捉える。
タイミングに偶然はなく、その感覚が読み取れるようになれば、ある程度コントロールできるようにもなるのです。
もし、あなたが未来の名探偵を目指しているのであれば…
そんな距離感覚的な“カン”を養ってもらえたらと思います。