特製ラーメンで九死に一生を得た?探偵物語

めったに体調は崩さないのですが、このまえ不覚にも風邪でダウン。 喉が痛く体は怠く辛い数日でした。

風邪をひくと思い出します。 探偵として独立したばかりの頃、東京歌舞伎町での素行調査を済ませ、翌朝早く関西での調査に向かうため、仮眠しようと入ったサウナ(当時は雑魚寝状態)で風邪をもらい、翌朝から絶不調! 風邪薬を飲んで意識もうろうとしながらも予定の情報収集を必死の思いでなんとか任務遂行できました。

その後の帰路では、まるで、100キロ以上もあると言う宇宙服を着ているかのような重い身体で、これまた重い調査機材バッグを引きずり、いつ倒れてもおかしくない身体と気持ちに鞭打って歩きましたが、もはや限界。

偶然、目に飛び込んだ一軒のラーメン屋さんに駆け込みました!

探偵物語

「風邪に効くラーメンください!」。 私の青ざめた顔を見て、すぐに察してくれた親父さんが、「おぅ、ちょっと待ってな!」と、ニンニクたっぷりの味噌ラーメンを作ってくれたのでした。

体調を崩すとあの親父さんが作ってくれたラーメンを思い出します。

「風邪に効くラーメン」なんていうのが本当にあったら、今では薬事法に引っかかるんでしょうけど…初めて飛び込んで来た私を心配して、突発的な注文を軽々と受けてくれた親父さんの機転や人柄。私もこういう人間になりたいと思った出来事でした。